中学の時は学校に行くのが嫌で、登校すると見せかけて悪い友達と遊んでいることもありました。当然学校から家に連絡が入りますが、うちの親は仕事が忙しく、小言は言いますがビシッと叱ることはありませんでした。と言うのも、私の姉と言う人は近所で有名な不良で、親は何かと苦労していたのです。その姉に比べれば私は地味でしたから、親もたいして心配はしていなかったようです。でも進路決める時期になった時、進学する気も働く気も全くないと言う私に、高校だけは何とか行ってと説得してきたのです。しかし、成績も芳しくなく今から必死に勉強しても入れる高校があるのかと言った具合で、私は全くやる気が起きませんでした。そこで説得役として駆り出されたのが、今は更生した姉でした。姉はその時の担任の熱心な勧めで、通信制高校に入学したのです。元々勉強が嫌いではなかった姉ですが、ある出来事がきっかけで教師に不信感を持ちグレてしまったのです。姉は今は一人暮らしで、日中アルバイトをし夜は自宅で勉強、時折スクーリングに通っています。その通信制高校での体験談を私に語ってくれました。スクーリングで出会ったずっと年上の同級生達の事、親身になってくれる教師の事など、熱く語る姿は不良だった姉と同一人物とは思えませんでした。学校がこんなに楽しいとは思わなかったと言う姉の言葉を信じ、私も通信制高校を選ぶことにし、それは正しかった思うことができました。