不登校になったのは高校生のときかな。中学からの友達みんなと見事に離れて、しかも入学式早々はしかに罹って入院したから友達を作る暇なんてなくて、登校した時にはすでに一人っきりだった。元々勉強もあまり好きではないし、排他的なクラスだったから存在は浮きまくってたんじゃないかな。居た堪れなくて、喋る人もいなくて、夏休みを境に行かなくなった。

一度行かなくなると学校の門は潜れなくなる。そんなに精神力が強けりゃ大体不登校になんてなってない。親は早々に諦めて好きなようにさせてたけど、幼馴染がフリースクールに行っているというのを親同士の情報交換で聞いてきて、彼女に連れられてそこへ行ってみた。暇だったし。

そしたら見事に自立の出来た人間ばかりで、過去がどうだとか経歴がどうだとか全く気にせずに、この計画にのりたいなら早くきなよ、みたいな雰囲気で、かなり救われたんだ。若干お金は高かったと思うけど、親が行かせてくれたので高校は卒業資格ももらえたし、そこでいい友達も出来た。不登校だったことは、既に過去だ。