子どもが不登校になってしまった際、保護者の方は以下の点に接してください。

■登校するよう働きかけるのは逆効果

頭痛や腹痛などを訴える時は、症状は本当でも医者に診てもらっても原因が分からないことが多いと思います。
休みの日は元気なのに、平日の学校に行く時間になると体調が悪化するというケースはよく聞かれます。

■原因の追及をあせらない

原因を追求し、具体的な名前が出ても確信が持てるとは限らないので、焦ることは逆効果です。
ゆっくり考えた上で、子どもが自分の力で目の前の問題を乗り越える決意をするケースもあるので、様子を見ましょう。

■スクールカウンセラーまたは相談機関を利用する

学校にカウンセラーの先生がいない、とお悩みの方。
不登校の相談機関というものがあります。
自分のクラスから不登校の子を出さないよう担任の先生が、他への相談を渋ってしまうケースがあります。
もっと早く相談していれば打開策がとれたのに、と手遅れになってしまうこともあるので、積極的に利用しましょう。

また、NPOが運営しているフリースクールなどもあります。
いつ来て、いつ帰ってもいいというスタイルなので、無理なく通い、居場所を見つけることができたという成功例もあります。
居場所の作り方はたくさんあるので、焦らず、自分のペースで探しましょう。

■無理に登校させようとしない。

一度不登校になってしまうと、 昼夜逆転、学力低下など、保護者の方にとって心配事が増えると思いますが
ある時期、一気に解決するケースも多いので、無理に解決しようとすることは無意味です。

■学校の話題は避ける

本人から尋ねられた場合を除き、こちらからは話題にしない方がベターです。

■家庭内の雰囲気が明るくなるよう意識する

不登校の子ばかり特別扱いをしていれば、他の兄弟が自分はかまわれていないという嫉妬心から、不登校の子にあたってしまう恐れがあるので
今まで以上に家族一人一人に積極的に接するようにしましょう。

■夢中になっているものを取り上げない

不安定な気持ちを抑えるために子どもは何かに没頭しているということもあるので、
ゲームなど夢中になっているものを強制的に取り上げてしまうと、自分を責めたり傷つける(リスカなど)方向に向かってしまう可能性もあるので注意してください。

■週1.2回のペースで保健室や校長室登校から始める
焦らず、少しづつ、無理をせず家を出て学校の門をくぐることができただけで立派な進歩です。

■半日から始める

子どものペース・体調を優先し、状況に応じて早退させましょう。
朝からはきつい、午後までいるのはきついというようであれば、午後から登校させる、早退させるなどしましょう。