伝えられる喜びを知り怖かった過去も語られるように

独自の授業の中に「不登校学」というのがありました。これまでの不登校にまつわる歴史や事件、社会の出来事をまんでいくのですが、実際に不登校だった私たちもしらないような出来事が数多くあり、とても新鮮でした。過去の新聞にけいされていた内容について自分たちで意見をだしあったり、「これは違うな」と感じてみたり、自分の中でも新しい発見がたくさんありました。一番感じたのは、その時代によって不登校にたいする社会の価値観が全然ちがうんだということです。不登校への世間の風当たりは今でも強いけど、さまざまな事実を知る限り、今より、昔のほうが厳しい事が多かったんです。「自分だったらたえきれただろうか」と感じることもありました。自分の辛い過去を思い出すのが怖くて、体験談などを話すことは出来るだけ避けていました。だけど、映像制作を通して、私たちの様な不登校の現状をつたえていけることがうれしくなり、少しずつ話せるようになったんです。それは私にとって、とても大きな変化でした。もちろん「学校に行く子tが一番大事」と考えるひともいてよいと思いました。

 

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