不登校の子どのも居場所としての通信制高校やフリースクールのあり方は、その誕生の背景と深くかかわっています。通信制高校やフリースクールが登場する以前は、学校に行かない子供たちに対して、問題なのは不登校の彼らの内面にあるという考え方がありそれが当たり前という考え方でした。学校へ通えるように学校へもどれるようにすることを目的にした教育や心理的治療が当然のように行われました。スパルタ式で教育を行う施設やその期間で厳しい訓練を受けたりすることもあり、時には病院へ強制的に入院させられたりすることも珍しくありませんでした。通信制高校やフリースクールの大きな特徴としては、学校に戻ることを前提にしない事で教育をする事です。子どもたちは体験授業などをとおして、スタッフや同学年の同じ環境の子とふれあい、疲れ果ててしまた心を癒し、仲間と信頼関係を築き、そこから元気を取り戻し、やがて学ぶ意欲を取り戻します。