<適応教室に通学していた頃>
長いこと適応教室に通っていた男子生徒がいました。最初は一人で、教室の隅で漫画ばかりを読んでいました。また、お弁当もクラスメイトと話したりせず一人で食べていました。

教室に来るのもいつもお昼を過ぎてからで、これでは適応教室の意味がないと思い保護者の方と連絡しました。
毎日まずは10分でもはやく家を出てもらうことにしました。おかげで、中学3年の後半には11時頃に来ることができるようになりました。そして、すこしづつクラスメイトとも話せるようになり、簡単な漢字や計算問題にも着手するように成長してくれました。

このまま順調にいけば、希望の高校に進学できると思い、もっと勉強面で徹底的に教えてくれるサポート校を勧めてみました。


<サポート校へ編入>
ところが、サポート校の先生が一人で一方的にしゃべりまく人で、本人は疲れてしまったそうです。

私と話した時に「サポート校は嫌だ」と本音を漏らしていました。

サポート校であっても、不登校の生徒への対応をわかっていない先生がいるのだなと思いました。
一年後、保護者の方とお会いした際に、今は別のサポート校にちゃんと通っているという朗報を聞きました。