LD(学習障害)とは

LD(学習障害)とはLearning Disabilitiesの頭文字を取った略称となります。文科省の定義では、「基本的に全般的な知的発達の遅れが認められないが、聞く、読む、話す、書く、計算する能力、推論する能力のうち、特定の一部の能力の習得に著しく困難を示す様々な状態」を指すものとしています。学習障害児童にはその原因として、「中枢神経系になんらかの機能障害があると推定されていますが、視覚障害や聴覚障害、情緒障害、知的障害などの障害や環境的な要因が直接的原因とはならない」とも言われており、現代の医学で原因などがはっきりと理解されているものではありません。特徴としては、聴覚障害や視覚障害などの障害とは全く違い、日常生活を送る上で今まで言われてきた知的障害や聴覚障害には該当しない(耳が聞こえない、目が全く見えない、という状態ではない)ながらも、社会生活を送る上である特定の分野の学習などに大きな困難を伴う状態を指しています。自閉症などと混同されやすくなりますが、知的な障害が認められないのにも関わらず、漢字の書き取りだけが極端にできない、計算だけが極端にできないなど、一分野、または複数のある特定の分野に対して理解に困難を伴っている児童をLD(学習障害)として認めています。また集団行動ができない、記憶力が極端に低いという例もあげられており、これらは発達障害のひとつとして考えられていますが、93年に定義の見直しがあり、現在は学習障害としての範囲は運動能力や社会適応性を除外し、見る、聞く、話す、書く、計算する、推論する能力と範囲を限定しています。

LD(学習障害)脳の発達

LD(学習障害)では脳の発達が違う、あるいは一部の発達が著しく遅れている、という考え方が一般的ですが、脳の構造は人間の数だけ違うものなので、能力の欠損が著しく目立ち、個性からはみ出した児童をLD(学習障害)と考えることが多いようです。LD(学習障害)の場合は苦手とする分野の脳に障害があることが原因で子どもたちは上手に対応ができない、と考えています。手が生まれつき不自由な子どもに、みんなと同じように折り紙を作りなさいと指示しても無理があるように、LD(学習障害)児童にはその分野の発達が遅れているので、無理が生じてしまうものとされています。日本ではLD(学習障害)の診断を行っている医療機関は多くありますが、学習サポートやLD(学習障害)児童と親のための専門的な教育機関、学習補助センターなどはまだまだ少なく、学校の先生でさえ、知識が追いつかない状態です。そこで家庭教師では、LD(学習障害)に着目、苦手な分野をなるべくわかりやすく、苦痛を少なく教えることを目的として教師を派遣しています。LD(学習障害)児童に言えるのは、子ども個々の学習能力や苦手分野などの大幅な個体差です。仮に6年生だとすると、非常に苦手てありながら同学年になんとか遅れてもついていける子どももいれば、他の学習に何の問題もないのに、算数だけが小学校2年生などのレベルで止まってしまう子供もいます。個々の能力の違いや、傾向をキチンと知った上で指導することがLD(学習障害)児童にとって最も必要なことと言われています。

 

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